ニュースリリース

2011.06.10 位置情報活用

コロプラおでかけ研究所レポート#7 雨と言えば「ららぽーと」!? 梅雨を迎え、雨とおでかけを大研究

おでかけを科学する<コロプラおでかけ研究所(主席研究員:長谷部潤)>は、株式会社コロプラ(代表取締役:馬場功淳)が運営する位置ゲープラットフォーム<コロプラ+(プラス)>における月間4,000万回もの位置登録情報を分析。今回は、梅雨入りしたこともあり、雨天とおでかけの関係について調査した。

梅雨において確実におでかけは低下する。ただ面白いのは雨だからではなく言霊的に「梅雨」という言葉に反応しておでかけをやめているのではないかと思える点である。より天気が悪い時期よりも梅雨の時期の方がおでかけは低下している。「雨の日にこそ人気」となるスポットも調査した。1位は東京ドームシティながら20位以内には、ららぽーとが3箇所ランクインするなど『雨の日にはららぽーと』とも言える結果となった。

※位置登録データは統計処理をしており、ユーザの皆様個人を特定できるものではありません。
※当該資料はサマリ版です。フルレポートはこちらのPDF(1124KB)をご覧ください。


5月、一都三県、休日、のデータから。注:シェアの雨天、晴天との差異でありボリュームの差ではない

今年も梅雨入りした途端、大幅なおでかけの落ち込み

今年の梅雨入りはおでかけにどう影響を与えたであろうか。今年の5月は比較的雨の多い月であった(特にゴールデンウィーク後)。降雨日数もさることながら降水量も昨年の6月のほぼ2倍と、決しておでかけにとって好ましい月ではなかった。しかしながら、震災以来低迷していたユーザ当たり平均移動距離は、ゴールデンウィーク(GW)を機に、大きく上昇した。GW後、下落はしたものの4月水準にまでは下がらず、前年水準を維持した。震災の影響はこれを以て払拭されたのである。

ところが、いざ梅雨入り宣言が発せられると、人々の移動距離は大きく縮んでしまった。下図をご覧いただきたい。赤い棒グラフは自主的なおでかけが最も多いと思われる日曜日である。関東地方の今年の梅雨入りは5月27日。その直後の日曜日である5月29日は雨であったという理由も大きいが、それ考慮したとしても大きな落ち込みである。梅雨入り宣言が嘘のようにその後晴天が続いたが、平日の移動距離も5月30日以降縮んでしまった。これは震災後の4月と同水準である。曇りであった6月5日・日曜日もかろうじて50kmを超えたに過ぎない。今年も「梅雨」という言葉におでかけは抑制されてしまったのである。


<コロプラ+>関東甲信エリアにおけるユーザ当たり1日平均移動距離推移

雨の日の人気スポット~ショッピングモール、ホテルなど~

雨降りだからこそおでかけする――当研究所はそうした「雨の日人気スポット」を探ってみた。<コロプラ+>の位置登録回数合計値に対し各スポットの位置登録回数の「シェア」を比較すると、人気度・おでかけ度が分かる。今回は晴天・曇天時におけるシェアに対し雨天時のシェアがどれだけ上方にかい離しているかで、「雨天ならではのおでかけ度」をチェックした。平日は否が応でも職場・学校に行かなくてはならないため、今年5月の休日のみで算出したのが下図ランキングである(一都三県)。

1位は東京ドームシティ。プロ野球興行や屋内温泉施設など天候に左右されない集客を実現している。2位はららぽーと横浜。ららぽーとは、横浜以外にも豊洲、TOKYO-BAYと3箇所がランクインするなど、『雨が降ったらららぽーと』とも言える人気ぶりである。「屋根がある所」が強いのは当然ながら、歌舞伎町、表参道などの街の個性・ブランドが確立できている所は屋根のあるなしに強い。また同じ新宿駅周辺でも5位のパークタワー、11位の新都心、16位の南口西側、など歌舞伎町を除けば、西側に集中している点も面白い。6位の調布駅周辺などは「雨が降ったら近場で...」といった流れだと考えている。


位置登録回数シェアが雨天日どれだけ上方かい離しているか(=雨の日人気スポット)ランキング

梅雨明け後の人々の動きはどうなる?

「梅雨だから...」の逆説として「梅雨明けだから...」という言霊的効果で、人々のおでかけがより活発になるのではないかという仮説も成り立つ。下図は昨年の6月1日から直近までのユーザ一当たり平均一日移動距離推移である。昨年の関東地方の梅雨明けは7月17日。ちょうど土曜日で7月19日が海の日ということもあり三連休初日が梅雨明けとなったわけである。下図にあるようにその三連休で一気に移動距離が伸び、その後、お盆休みまで一気に距離は伸長し続けている。今年も海の日の三連休(ハッピーマンデー対象祝日なので必ず三連休となる)をきっかけに人々のおでかけは活発になると予想している。

今年のGWはかつてないほどの移動距離=おでかけの活発さが見られた。震災後の自粛ムードで抑えられていたものが一気に噴出した印象である。このGWのおでかけの勢いを鑑みれば、今年の夏は昨年を上回るおでかけが期待できるのではないか、と当研究所では考えている。外部環境もそれを後押ししている。節電意識の高まりから各企業で今年の夏は長期休暇を推奨しているところが多い。家庭でも15%の節電目標が叫ばれている中、「ならば旅行へ...」という空気は強いだろう。6月6日付日経新聞に西武ホールディングスの後藤社長のコメントが載っている。それによると3月は前年比40%減ながら、GWは一部地域で前年を上回った。7月分は軽井沢で前年比4割増、箱根で2割増、とのこと。今年の夏は確実に「活発なおでかけ」があちらこちらで見ることが出来るだろう。


<コロプラ+>関東甲信ユーザの直近一年間の日次移動距離数推移

余談ながら8月31日はおでかけしないよ(=できないよ~)

データを見ていて一つ面白いことに気がついた。8月31日の移動距離が極端に短いのである。理由は言うまでもあるまい。小中学校の夏休み最終日だからである。宿題が終わらない!手伝って(涙)と泣きつかれている方も多いだろう。ちなみに夏休み平均移動距離に対しどれだけ8月31日のそれが下方かい離しているのを見れば、「宿題事前対応度(笑)」が分かるかも知れない。それによれば九州北部が▲8%と断トツにかい離が小さい。さすが孫正義氏を輩出した土地柄である。宿題もちゃんと事前にやり終えているようである。


<コロプラ+>関東甲信ユーザの小中学校夏休み期間における一日平均移動距離推移(8/31に急落)


<コロプラ+>ユーザの夏休み平均移動距離に対する8/31のそれの比較グラフ(東北北部以北は除外)

雨と言えば「ららぽーと」!? 梅雨を迎え、雨とおでかけを大研究(1124KB)

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コロプラおでかけ研究所について

株式会社コロプラ内に設立された「おでかけ」に関するリサーチセンター。位置情報プラットフォーム<コロプラ+>におけるユーザからの月間4,000万回にも及ぶ位置登録情報データをベースに「人々の移動」を調査・分析し定期レポートを発表している。

主席研究員:長谷部潤 ※株式会社コロプラ 取締役CSO(最高戦略責任者)を兼務

【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】

株式会社コロプラ 経営企画部:天野 press@colopl.co.jp